花王株式会社
花王株式会社は、トイレタリー業界国内首位の企業です。衣料用洗剤の「アタック」、スキンケアの「ビオレ」、化粧品の「KATE」など、有名ブランドを多数展開するほか、半導体薬剤、アスファルト改質剤を展開するケミカル事業など、幅広い事業をおこなっています。
人々の清潔な暮らしに貢献
花王の始まりは、1887年に創業した洋小間物商「長瀬商店」に遡ります。創業から3年後の1890年、社名の由来となる高級化粧石鹸「花王石鹸」の発売を開始した同社は、「人々の暮らしを清潔に保つこと」を事業の軸に、清潔、美、健康、環境、生命の5つの領域でさまざまな商品を展開してきました。
持続可能な未来において欠かせない企業に
花王は2023年8月に、中期経営計画「K27」を発表しました。「K27」では以下のビジョン、基本方針が掲げられています。
ビジョン『未来のいのちを守るSustainability as the only path』
■基本方針
1.持続可能な社会に欠かせない企業になる
2.投資して強くなる事業への変革
3.社員活力の最大化
ROICの全社導入を進め、構造改革を断行します。そして、「グローバル・シャープトップ」事業を擁立する企業をめざします。
花王が掲げる「グローバル・シャープトップ」には、「顧客の重大なニーズに、エッジの効いたソリューションで世界No.1の貢献をする」という意味があります。また、ROIC(ロイック)とは、企業が調達した資金に対して、どのくらい効率的に利益を上げたかを示す債務指標であり、投下資本利益率ともいわれています。
花王は2027年度の目標としてROIC11%以上、過去最高営業利益の更新を掲げており、達成に向けて化粧品ブランドの展開国拡大に取り組んでいます。また、米国トップブランド「JERGENS」に「ビオレ」、オーストラリアのセルフタンニング市場大手「Bondi Sands」を加えた3ブランドで、『誰もが肌ストレスから解放される笑顔あふれる社会』を目指していくとしています。
企業理念「花王ウェイ」
公式HPによると、花王は事業計画づくりや日々の仕事における判断まで一貫したものになるよう、「花王ウェイ」とよばれる企業理念を指針としているそうです。
「花王ウェイ」は、「使命」「ビジョン」「基本となる価値観」「行動原則」で構成されており、花王グループに属する各企業やメンバーは、それぞれの課題や仕事の意義を確認する拠りどころにしているとのことです。
花王の使命は、『豊かな共生世界の実現』であり、この使命について、公式HPにて代表取締役社長執行役員の長谷部佳宏氏は次のようにコメントしています。
『創造と革新で、人と社会、地球の「きれい」に貢献し、すべてのいのちが調和するこころ豊かな未来をめざします。』
まとめ
トイレタリー業界大手の花王は、「アタック」「ビオレ」「KATE」など、有名ブランドを多数展開する企業であり、『豊かな共生世界の実現』を使命に事業を展開しています。2027年度の過去最高営業利益の更新、グローバル・シャープトップ事業の擁立という目標の達成に向け、化粧品ブランドの展開国拡大などに取り組んでいます。
引用:花王株式会社 https://www.kao.com/jp/