東亜石油株式会社
東亜石油株式会社は、出光興産グループに属するエネルギー会社です。京浜臨海部に立地し、グループのエネルギー安定供給の一翼を担う製油所として機能しています。
石油・電力で社会貢献
東亜石油の主な事業は、原油・原料油を各種石油製品に加工する「石油事業」と、石油精製の過程で発生するガス・残渣油を利用して発電し、その電力を外部に供給する「電気事業」です。
石油事業
石油事業では、原油・原料油を精製し、石油製品と石油化学製品を生産しています。京浜製油所には、環境にやさしいサルファーフリーのガソリンの生産比率を高める設備が整っています。また、東亜石油は世界で初めて重質油熱分解装置(FLG・フレキシコーカー)の商業運転を開始した企業であり、国内でこの装置を保有する企業は、東亜石油のみとなっています。
電気事業
東亜石油では、製油所に加え火力発電所を運営しています。発電所は、燃料を燃やして発生させたガスでタービンを回して発電する「ガスタービン発電」と、水蒸気でタービンを回して発電する「ボイラータービン発電」で運転しています。
東亜石油の強み
東亜石油の製油所は、大需要地である首都圏にあり、効率的にエネルギーを供給できることを強みとしています。同社の石油製品は、出光興産グループの販売網を通じて、首都圏を中心に東日本全域に供給されています。
重質原油・原料油の精製に特化
同社は、分解装置によって重油やアスファルトを分解し、ガソリン・灯油・軽油等の石油製品に転換する「分解型の製油所」であり、安価な重質原油から製品価値の高い石油製品をより多く生産することを可能にしています。
製油所・発電所の一体運営
石油精製プロセスで発生するガス・残渣油を活用した、発電ビジネスを展開しています。製油所と発電所は隣接しており、製油所は発電所に発電用燃料を供給し、発電所は製油所に電力を供給するなど、一体運営が行われています。
目指す姿
東亜石油は、「首都圏トップの効率・精製コストと設備信頼性を備え、社員のやりがいが溢れる安全文化の根付いた会社」を目指しています。事業資産を最大限に活用し、エネルギーの安定供給という使命を果たしていきます。
経営理念「石油事業と電気事業を行い、エネルギーの安定供給により社会に貢献することで社会的責任を果たしていく」
1.HSSE(健康・安全・危機管理・環境)の確保を経営の基盤とする。
2.創意工夫と技術革新により常に改善を進め、持続的発展をはかる。
3.グループ及び協力会社との協力関係を一層促進し、相互の繁栄をはかる。
4.人材・能力の開発に努め、相互理解と信頼に基づく活力溢れる人間集団を形成する。
5.公明正大で透明性のある経営を行い、社員が会社の発展と明るい未来に誇りと喜びを語れる企業風土をつくる。
東亜石油は、HSSE(健康・安全・危機管理・環境)の確保を基本として社会・環境と調和し、さらに地域社会と共生を図りながら、企業活動を行っていくことが長期にわたって持続可能な発展を遂げていくために必要であると考えています。
まとめ
東亜石油株式会社は、出光興産グループのエネルギー安定供給の一翼を担っています。製油所に加え発電所を有しており、それらの一体運営の下、エネルギーを東日本全域に供給しています。同社は今後、「首都圏トップの効率・精製コストと設備信頼性を備え、社員のやりがいが溢れる安全文化の根付いた会社」を目指していきます。東亜石油は、エネルギーの安定供給を通じ、これからも社会に貢献し続けます。
引用:東亜石油株式会社 https://www.toaoil.co.jp/