ライオン株式会社
ライオン株式会社は、1891年の創業以来、人々の健康で快適な毎日の実現を目指して、商品の提供はもとより、啓発活動やコミュニケーションを通じて「よりよい生活習慣づくり」に取り組んできました。
ライオンの強み・ブランド
日々の暮らしの中で使用される数々の製品を通して、顧客との接点を持ち、生活を理解していることは同社の強みです。
研究開発と様々な部門との連携の中で、研究成果に顧客の方の声が加わり、新しい価値を持った製品が生まれています。
生活者に密着した「快適で健康な暮らし」の提案に加え、様々なテクノロジーやサービスを取り入れつつ、一人ひとりの「心と身体のヘルスケア」の実現に向けた研究開発を強化することで、ヘルスケアリーディングカンパニーを目指しています。
ハンドケアブランド「キレイキレイ」
1996年、「O-157」発生し、食中毒の集団感染が大きな社会問題になりました。
幼い方達をウイルスや菌から守るために、「手洗いの習慣化」が社会的な使命に変化しました。
「厳しいしつけや強制では、なかなか習慣は身につかない。」「幼い方が自発的に手を洗うには、どうすればいいのか。」「その習慣を、家庭にまで浸透させられないだろうか。」こうして、1997年、「キレイキレイ」が誕生しました。
「バイ菌は恐い」という、それまでの恐怖訴求型の市場に、「楽しく洗える殺菌ハンドソープ」という独自のポジションを確立しました。
“キレイキレイする”という、楽しい習慣に変えることで、家族に清潔習慣を浸透させたい。キレイキレイの製品にはそんな想いがつまっています。
2000年以降、ハンドソープ市場NO.1ブランドになりました。国内のハンドソープ利用率も一気に高めました。
家族の健康を守るブランドとして、時代のニーズに合った商品を次々と展開し、日本中に「家族の清潔習慣」を広げました。
衣料用洗剤ブランド「トップ」
1950年ごろまで、一般家庭では洗濯には粉石鹸を使うのが主流でした。1956年、同社は初代の合成洗剤『トップ』を発売しました。
1950年代はスカートなどの洋服が日本へ紹介され始め、ブームを呼んだ時代です。
多様になりつつあったファッションに対応するため、初代『トップ』は毛・絹・化学繊維・木綿など、洗うことのできる衣類を選ばないオールパーパスの中性洗剤として誕生しました。
電気洗濯機の普及とともに、合成洗剤も、石鹸にかわってまたたくまに一般家庭へ広まることとなりました。
ライオンの事業領域
オーラルケア事業
みなさまの健康な毎日を支える、一歩進んだオーラルケアを実現します。
主要製品分野:ハミガキ、ハブラシ、デンタルリンス、デンタル用品など
ビューティケア事業
ヘアケア&スキンケアで、心身の健康と快適を届けています。
主要製品分野:ハンドソープ、ボディソープ、制汗剤、シャンプー、リンス、男性化粧品など
薬品事業
高まるセルフメディケーションのニーズに豊富なブランドで応えています。
主要製品分野:解熱鎮痛薬、止瀉薬、胃腸薬、目薬、ドリンク剤など
ファブリックケア事業
いつも清潔な衣服を気持ちよく着ていただくために、安心して使える製品を届けています。
主要製品分野:衣料用洗剤、柔軟仕上げ剤、漂白剤、衣類ケア剤など
リビングケア事業
みなさまの清潔で快適な食・住生活に役立つ製品を提供します。
主要製品分野:台所用洗剤、住居用洗剤、調理関連品など
そのほかの事業では、ウェルネス・ダイレクト事業、海外事業、化学品事業(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ)、特販事業、ペット事業(ライオン商事)、歯科材事業(ライオン歯科材)、業務用洗浄事業(ライオンハイジーン)などの幅広い事業を展開しています。
生活習慣のReDesign
「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」という新たな経営ビジョンの次世代ヘルスケアとは、事業ドメインではなく、価値提供の方向性を示めします。
つまり、同社は日常生活の様々な場面で「心と身体のヘルスケア」価値を提供することをミッションとしています。
そして、リーディングカンパニーとは、「心と身体のヘルスケア」実現に向けて、常に「先進的なチャレンジを実行している企業」というパーセプションを獲得していることを指します。
歯磨き、手洗い、洗濯など日々のあらゆる生活習慣を、「~しなければ」といったネガティブな義務感から解放し、「~したいな」と自然にポジティブな気持ちになれるような+αの体験価値を提供していくことを目指しています。
経営理念
1.われわれは、人の力、技術の力、マーケティングの力を結集して、日々の暮らしに役立つ優良製品を提供する。
2.われわれは、創業以来の伝統である「挑戦と創造の心」を大切にし、事業の永続的発展に努める。
3.われわれは、企業を支えるすべての人々に深く感謝し、誠意と相互の信頼をもって共栄をはかる。
社是
わが社は、「愛の精神の実践」を経営の基本とし、人々の幸福と生活の向上に寄与する。
まとめ
ライオン株式会社は、初代小林富次郎氏が1891年に小林富次郎商店を開設しました。以来、人々の健康で快適な毎日の実現を目指しています。今後の同社が目指す姿として、2030年に向けて、新経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を掲げており、さらに事業を展開されていくと思われます。
引用:ライオン株式会社 https://www.lion.co.jp/ja/
「vision」内 ライオン株式会社