林兼産業株式会社
林兼産業株式会社は1941年に山口県合同缶詰株式会社として設立され、その後2度の社名変更を経て、1955年に現在の社名となりました。創業以来動物性たんぱく資源による『おいしさ』の追求を続けてきたとのことで、飼料の生産から食品の販売までを一貫して行う体制を築いています。
飼料から食品まで多分野で事業を展開
1954年から魚肉ソーセージの製造を続けている林兼産業は、現在もマルハニチロブランドなどのフィッシュハム・ソーセージを製造しています。また、黒豚の美味しさを追求した自社ブランド「霧島黒豚」を展開するほか、「霧島黒豚」を使った食肉加工品の製造・販売も行っています。さらにマグロやブリ、黒豚向けなど多様な需要に対応した養魚用・畜産用の飼料も扱い、飼料から加工食品まで手がけているのが特徴です。ほかに、健康や美容に貢献する機能性素材や、高齢者向け介護食の研究開発も行っています。
世界初のソーセージ状マグロ用配合飼料「ツナ・フード」
林兼産業は日本初の養魚用飼料「マリン」を開発して以来、研究を重ね世界初のソーセージ状マグロ用配合飼料「ツナ・フード」を開発しました。ツナ・フードは食品メーカーとしての技術を応用しており、嗜好性や栄養保持に優れています。稚魚期から使用可能な同社EP飼料と合せて使用することで餌付けから出荷まで一貫して養殖することが可能です。漁獲量減少などで確保の難しくなった生餌の代替案として注目されており、餌の安定供給に貢献しています。
中期経営計画『Challenge2026』
2030年に向けた長期戦略の中間となる中期経営計画『Challenge 2026』において林兼産業は、成長事業への集中投資やDXによる収益力向上などを経営戦略として挙げています。
食品セグメントでは、機能性食品の海外展開強化や高付加価値な加工食品の開発、食肉部門のブランド強化と首都圏へのマーケティング機能移管などを進める方針です。
飼料セグメントでは⿂粉代替飼料研究や、水産・畜産の⾷品で培った技術を活⽤した商品開発に取り組むとしています。
林兼産業の経営理念
「売り手によし、買い手によし、世間によし、三方よし」を規範とし、飼料の生産から食品の販売まで取り扱う垂直型メーカーとして「安全・安心」で「良質」な製品を提供することを通じて、豊かな食文化の実現に貢献する
林兼産業は『おいしい』を通じ社会に貢献するとして、上記の企業理念を掲げています。
まとめ
林兼産業株式会社は1954年から続く魚肉ソーセージ製造や「霧島黒豚」など、幅広い分野の商品を取り扱っています。養魚用飼料に注力しており、マグロ用配合飼料「ツナ・フード」の開発により、餌の安定供給に貢献しています。林兼産業は『三方よし』の精神を基に、安全・安心で良質な製品を通じて豊かな食文化の実現を目指しているとのことです。
引用:林兼産業株式会社 https://www.hayashikane.co.jp/