【経営理念-企業ピックアップ】京セラ株式会社

京セラ株式会社

京セラ株式会社は創業以来、ファインセラミック技術をベースに新技術、新製品開発や新市場創造を進めてきました。素材・部品からデバイス、機器、システム、サービスに至る同社グループ内の経営資源を活用し、事業の多角化により成長を図るとともに、情報通信、産業機械、自動車、環境・エネルギー関連等の市場において、多種多様な製品の開発・製造・販売及びサービスをグローバルに提供している企業です。

独自のテクノロジーで未来をカタチにする。

同社は、1959 年に創業以来、ファインセラミック技術を応用・発展させ、素材から部品、機器、サービスやネットワークまで多岐にわたる事業を展開。未来をカタチにする、さまざまな技術があります。

・マルチファンクション型ミリ波レーダー

さまざまな車の「死角検知」や「駐車支援」など、状況に応じて必要とされるセンサーを1つに集約。

・AI認識カメラ

車載用カメラにAIを搭載し、小型・低消費電力化を実現したAI認識カメラ。

・エネルギー変換デバイス

車載用で培ってきた信頼性の高い京セラ独自のエネルギー変換デバイス。

・積層セラミックチップコンデンサ

スマートフォンを支える、ペン先よりも極めて小さな電子部品。

・宇宙観測を支えるファインセラミックス

「すばる望遠鏡」搭載カメラ(HSC)の鏡筒部品に使われているファインセラミックス(コ―ジライト)。

など、これらの技術を同社は研究・開発を続けており、事業へと発展させています。

6個のセグメント/事業

(1)産業・自動車用部品
アルミナやジルコニア等の様々なセラミック素材を用い、セラミックスの特性である耐熱性、耐摩耗性、耐腐食性等の特長を活かしたファインセラミック部品や、光学レンズ技術、センシング技術を活用したカメラモジュール、中小型サイズの液晶ディスプレイを、主に産業機械や自動車関連市場向けに供給しています。
また、金属加工用の切削工具や空圧・電動工具等の機械工具を、自動車や一般産業市場、建築市場へ供給しています。

(2)半導体関連部品
水晶部品やSAWデバイス、CMOS/CCDイメージセンサー等の電子部品向けや、通信インフラ及び自動車関連市場向けに無機材料(セラミック)や有機材料を用いたパッケージ及び有機多層ボードの開発・製造・販売を行っています。

(3)電子デバイス
情報通信機器や産業機器、並びに自動車関連市場等、幅広い分野に様々な電子部品やデバイス等の開発・製造・販売を行っています。

(4)コミュニケーション
同社独自の機能を搭載したスマートフォンや携帯電話の開発・製造・販売を行うとともに、自動車搭載用やIoT(Internet of Things)社会での需要拡大が見込まれる通信モジュール事業、並びにICT(Information and Communication Technology)ソリューションやエンジニアリング事業等の情報通信サービスを展開しています。

(5)ドキュメントソリューション
同社のアモルファスシリコンドラムを搭載した長寿命で低ランニングコストを実現するプリンター及び複合機、さらに、高い生産性、耐久性に加え環境性能に優れた商業用インクジェットプリンターの開発・製造・販売を行っています。
また、モバイル機器やクラウド環境、そして顧客が所有するドキュメント管理システムとの連携を可能にするアプリケーションソフトウェアの提供により、顧客のドキュメント環境の最適化をサポートするドキュメントソリューションサービスをグローバルに展開しています。
さらに、企業内の情報を電子化し、包括的かつ効率的に管理・運用するECM(Enterprise Contents Management)事業やドキュメント関連業務の受託サービスであるドキュメントBPO(Business Process Outsourcing)事業等を強化しています。

(6)生活・環境
公共産業用及び住宅用の太陽電池モジュールに加え、蓄電池やエネルギーマネジメントシステム等のソーラーエネルギー関連製品や、人工関節や人工歯根等の医療用製品、宝飾品、セラミックナイフ等のキッチングッズ等、生活や環境に関わる製品の開発・製造・販売を行っています。

長期のありたい姿を目指す成長戦略

今後の事業成長に関しては、既存事業の拡大として、長期のありたい姿を目指す成長戦略データセンター向け光通信、半導体メモリ、AIチップなどがかなりのスピードで伸びていくものと考えています。
さらに、具体的な新規領域として、5GやADAS(先進運転支援システム)、再生可能エネルギーなどを注力分野として取り組んでいく考えです。
部門間の連携により、新たな価値を生み出し、新しい成長ドライバーとしていく考えです。
さらに、事業化する段階では事業本部にも横串を通す仕組みと部門を超えた情報共有も必要だと考えています。
今後の成長を持続していくうえで、多様かつ独自性の高い製品を他社に先駆けて開発し続けなければならない難しい時代にあっては、M&Aに限らず、外部企業との業務・資本提携やベンチャーとの共同開発、オープンイノベーションなどの取り組みが必要と考えています。

経営理念/全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。

心をベースに経営する。

『京セラは、資金も信用も実績もない小さな町工場から出発しました。頼れるものは、なけなしの技術と信じあえる仲間だけでした。会社の発展のために一人ひとりが精一杯努力する、経営者も命をかけてみんなの信頼にこたえる、働く仲間のそのような心を信じ、私利私欲のためではない、社員のみんなが本当にこの会社で働いてよかったと思う、すばらしい会社でありたいと考えてやってきたのが京セラの経営です。
人の心はうつろいやすく変わりやすいものといわれますが、また同時にこれほど強固なものもないのです。その強い心のつながりをベースにしてきた経営、ここに京セラの原点があります。』

社是/敬天愛人

『常に公明正大 謙虚な心で 仕事にあたり
天を敬い 人を愛し 仕事を愛し
会社を愛し 国を愛する心』

まとめ

京セラ株式会社は、1959年、ファインセラミックスの専門メーカーである京都セラミック株式会社として発足し、1982年には現在の社名へ変更しています。同社グループ内の経営資源を活用し、事業の多角的な展開され、今後も経営資源を活用した独自の技術で事業展開がされていくと思われます。
引用: 京セラ株式会社 https://www.kyocera.co.jp/

「vision」内 京セラ株式会社

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