【経営理念-企業ピックアップ】ロート製薬株式会社

ロート製薬株式会社

ロート製薬株式会社は、1899年創業、胃腸薬の発売に始まり、1909年に社名の由来ともなった「ロート目薬」を発売しました。1975年にメンソレータムブランドの取得により第三の柱となる、スキンケア領域へと進出、1988年米国メンソレータム社を買収し、世界の100ヵ国以上の国々に広がるネットワークを獲得し、これをプラットフォームにアジアを中心にグローバル展開を推進しています。

新製品を生み出すための3つの基本姿勢

同社は、顧客の方からの貴重な意見を原動力に、長年培ってきた技術ノウハウや高度な研究開発体制という強みを生かし、より「有効性」「安全性」「利便性」に優れた新商品を生み出しています。

1.ニーズを発掘し、真に求められる商品を創出

同社は半世紀も前から、人々の声を開発に活かす仕組みを構築。たとえば、アンケートハガキや「お客さまサポートデスク」に寄せられた貴重な意見・要望は、社内の関連部門へフィードバック。
医薬業界初のインターネットお客さま会員組織「ロートくらぶ」では、One to Oneのコミュニケーションを深めながら、人々の潜在的ニーズを発掘しています。
また、社員参加の「短期店頭留学」を実施。実際の店頭や商品陳列、人々の反応を体感し、真に求められる商品開発につなげています。

2.膨大な技術ノウハウをベースに新発想を商品化

差別化が難しいとされる一般用医薬品の領域において、同社は常により高い医療効果を引き出す製剤的工夫を追求し、付加価値の高い商品づくりを可能にしています。
ソフトコンタクトレンズを装用したまま点眼できる、目のかゆみに効く日本初の目薬「アルガードコンタクト」もその一例です。
同社は飽くことなく実験を重ね、また、研究者同士が情報交換を行う「ロート学会」を開催するなど、さらなる技術と知識の蓄積に努め、次の新商品開発に挑んでいます。

3.エビデンスを重視した高度な開発体制

同社は、EBM(Evidence Based Medicine =科学的根拠に基づいた医療)の考え方を商品開発に導入。大学・研究機関との共同開発にも注力しています。
たとえば、大学との共同研究により、硫酸亜鉛が角膜への紫外線ダメージを抑制する効果があることを発見。さらに硫酸亜鉛の作用メカニズムを解析。その成果をもとに「ロートUVキュア」を開発しました。
また、皮膚科学の研究をもとにドクターと共同開発した「プロメディアル」シリーズは、肌トラブルで悩む多くの方々から高い評価をいただいています。

「こだわり」「挑戦」「人がやらない事をやる」

創業以来、胃腸薬、目薬、外皮用薬(メンソレータム等)、2000年以降は「Obagi(オバジ)」「肌ラボ」等ビューティー関連商品の幅広い商品開発を行っています。また、2013年からはアグリ事業、レストラン等の食ビジネス、最先端の医療である再生医療事業への挑戦をし、様々な角度から健康と美に関する取り組みを行っています。
「こだわり」「挑戦」「人がやらない事をやる」といった同社に脈々と流れるDNAを持つ先人達により作られてきました。常識破りの化粧品、誰もが無理だと思う難易度の高い課題へも「難しいからこそ、やる」と挑戦し、成功と失敗を積み重ねてきました。
技術の進歩に伴って私たちの生活は進化し、商品やサービス、情報は溢れかえっている一方で、本当に必要なもの、正しいものを見極めることが必要だとしています。
さらには日本を越えて世界に目を向けると、日本とはまた異なる現状やニーズが存在し、同社社員が取り組むべきことは世界中に広がっています。
新しいこと、人がやっていないことをする時、時に孤立することもあり、反対に合うことも多くあります。それは勇気がいるけれど、新しい価値は、その一歩が無いと生まれてきません。
一人ひとりを、社会を、もっともっと健康にしていくために、社員一同決してあきらめない決意で常識を超えるようなユニークで新しい商品やサービスを生み出し、世界中に美と健康を届ける努力をし続けています。

ロートグループ総合経営ビジョン2030

Connet for Well-being

Well-beingとは身体も心モイキイキとし、さまざまなライフステージにおいて笑顔あふれる幸せな毎日を過ごすこと
同社では、世界の人々がWell-beingを実感できる時間が少しでも長くなるように
医薬品、スキンケアに加え、さまざまな事業でイノベーションを起こし幅広く「つなげていく」
それを実現するために、社内外の仲間同士を、組織と組織をしっかり「つなげていく」
そして、信頼の連鎖の上に人材を育成し、一体感ある組織を作り上げ人々のさらなるWell-beingに「つなげていく」

事業領域ビジョン2030

1.OTC医薬品(一般用医薬品) 日本におけるOTC医薬品のリーディングカンパニーを目指す
2.スキンケア 肌本来の機能に働きかけ、健やかさを再生するスキンケアを創造する
3.機能性食品 エビデンスと信用に基づく食品事業を第三の柱に育てる
4.医療用眼科用薬 アイケアリーディングカンパニーとして医療用眼科領域を開拓し、早期の収益化を実現する
5.再生医療 革新的なライフサイエンス技術を事業化する
6.開発製造受託(CDMO) 独自開発力を付加した開発製造受託(CDMO※)へ進化させる
※CDMO:Contract Development Manufacturing Organization

経営理念 コーポレート・アイデンティティ/「NEVER SAY NEVER」

「NEVER SAY NEVER」とは

世の中を健康にするために 自分の進むべき道を見据え
どんな困難にもめげず 常識の枠を超えてチャレンジし続けること。
「新コーポレートスローガンは『NEVER SAY NEVER」』です。
直訳すると、『不可能は絶対にない』という意味ですが、これは決して“ど根性”で仕事に励む、という意味ではなく、その先の幸せ、誰かのために困難にも当たる覚悟を持つという宣言です。
私たちが目指すこと、それは『健康寿命』への挑戦です。『健康』は、誰もが願うことであり、幸せの源です。
ロート製薬が考える『健康』とは、病気にならないというだけではありません。自分が健康であることで、家族が健康になり、社会へと健康が広がっていく。そして、心身ともに健康であるだけでなく、社会に貢献することも含めて『健康』と考えています。
ひとりひとりを、社会を、もっともっと健康にしていくために、社員一同決してあきらめない決意で常識を超えるようなユニークで新しい商品やサービスを生み出し、世界中に美と健康を届ける努力をし続けてまいります。」

まとめ

ロート製薬株式会社の前身であります信天堂山田安民薬房では、胃腸薬「胃活」発売をしました。1949年にはロート製薬株式会社を設立し、様々なヒット商品を世に生み出し、現在に至っています。Well-being…幸福な時間を実感できる総合経営ビジョンを基に事業展開を見据えています。
引用: ロート製薬株式会社 https://www.rohto.co.jp/

「vision」内 ロート製薬株式会社

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