【経営理念-企業ピックアップ】ベステラ株式会社

ベステラ株式会社

ベステラ株式会社は、1947年に創業しました。製鉄・電力・ガス・石油等あらゆるプラントの解体工事を手掛けています。同社は、「解体の専門集団」としてのプライドを持ち、長年の経験から培われた高い技術力を活かして事業を展開しています。

ベステラが特許を取得した、独自の解体方法

リンゴ皮むき工法

ガスタンクや石油タンク等の球形貯槽(プラント)の解体の際、リンゴの皮をむいていくように、外郭天井部の中心から渦巻状に切断する工法です。
この工法には、以下3つの特長があります。
・切断した部分が自重により下方へ垂れ下がるため、地上での切断作業が可能
・従来の工法に比べ、高所作業の人員・作業時間が極めて少なく、工期短縮・コスト削減を実現できる
・切断片の落下方向をコントロールできるため、より安全な作業が可能

溶断ロボット「りんご☆スター」

従来の球形貯槽(プラント)の解体作業は、球形貯槽表面に足場を溶接し、手作業で本体を解体、切断面をクレーンで降ろすという工程があり、コスト・安全面での課題がありました。りんご☆スターは、この課題を解決する工法「リンゴ皮むき工法」に用いられる機材です。

ボイラの解体方法

支持構造物から吊下げられている大型ボイラを解体する工法です。この工法では、ボイラの下方向から上下動可能なジャッキによりボイラ一部の切り離す、切離部分とともにジャッキを降下させ、切離部分を除去するという工程を繰り返します。
従来の一般的な工法では、切離部分を直接地上に落としていたため、とても危険でした。また、耐火材料で作られた火炉壁は、落下時にアスベストといった有害物質を飛散させる可能性がありました。
この工法のメリットには、ボイラと建屋を一緒に解体することで工事期間を短縮できること、地面近くでの解体となるため安全性が高いことが挙げられます。

「解体の専門集団」として

同社は、長年にわたるプラント解体工事を通じて得られた経験・ノウハウ・アイデアがあります。これをもとに、工法提案、設計、施工計画、外注・資機材手配、施工管理、安全管理、原価管理、資金管理や行政対応等、幅広く事業を手掛けています。
また、プラント解体トータルマネジメントの強化や建設技能労働者の慢性的な人手不足に対応することを目的として、2013年より人材サービスを開始しています。それから2年後の2015年には、プラント解体事業における事前調査等の強化を目的として3D-CADソフトを活用した、3D計測サービスも開始しています。

中期経営計画2025(2022年1月期~2026年1月期)

1.技術特許戦略

・溶断ロボット「りんご☆スター」の活用による、無人化施工の推進と安全性の向上
・火気を使用しない「無火器工法」に用いられる、新たな切断刃の開発
・解体需要が増加する風力発電設備における、新たな工法の検討

2.販売戦略

・直接受注を増やし、元請工事・公共工事の比率を高め、収益率向上を図る

3.施工管理体制の強化

・工事の外注等を一括して行い、調達コストの最適化を行うシステムを強化する

4.デジタルトランスフォーメーションの推進

・データとデジタル技術を活用して、業務・組織・企業文化・風土を変革し、競争優位性を確立する

企業理念/柔軟な発想と創造性、それを活かした技術力により地球環境に貢献します。

行動規範

プロとしての責任を果たします。我々は常に新しい技術を生み出し、「安全を何よりも優先」し、「より早く、より安く、より安全に」を合言葉にさらに安心を加えて、お客様に提供します。

まとめ

ベステラ株式会社は、「リンゴ皮むき工法」「ボイラの解体方法」等、革新的な解体工法を独自開発したほか、有害物除去に関する豊富なノウハウを持っています。今後も、優れた解体技術を活かし、解体現場の安全に貢献していくと思われます。

引用:ベステラ株式会社 https://www.besterra.co.jp/

「vision」内 ベステラ株式会社

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