【経営理念-企業ピックアップ】日清オイリオグループ株式会社

日清オイリオグループ株式会社

日清オイリオグループ株式会社は、油脂事業・加工食品・素材事業・ファインケミカル事業等の事業を行っています。

調理適性と栄養効果を併せ持つ食用油の開発

~ヘルシーリセッタ~

中鎖脂肪酸は、エネルギーになりやすい(体脂肪になりにくい)という栄養特性があります。
しかし、一般の食用油に使用するには、調理適性の面で大きな課題がありました。それは、「発煙」と「泡立ち」です。
調理適性と栄養効果を併せ持つ中鎖脂肪酸入りの食用油の開発は、この2つの課題の克服にチャレンジすることから始まりました。

エステル交換技術による発煙・泡立ちの解消

100パーセント中鎖脂肪酸からなるトリアシルグリセロール(※1MCT)をフライに用いると、発煙温度が低いため、「発煙」を起こします。
また、MCTと一般の食用油を混合して用いると「泡立ち」やすく、吹きこぼれ等の原因になります。
研究の結果、100パーセント中鎖脂肪酸からなるトリアシルグリセロール(※1MCT)とベースの植物油(なたね油)を※2エステル交換することで、油の分子量をそろえ、「泡立ち」を改善できることが分かりました。
また、分子量が大きくなることで、「発煙」温度が上がり、調理時の発煙も解消されました。
同社の「エステル交換技術」により、中鎖脂肪酸の機能を食用油として活かすことが初めて可能となり、調理適性と栄養効果の両方を併せ持つ健康オイル「ヘルシーリセッタ」が誕生しました。
(※1MCT:Medium Chain Triglyceride…中鎖脂肪酸100パーセント)
(※2エステル…酸とアルコールの脱水縮合により得られる化合物。エステル交換…グリセリンに結合した脂肪酸を別の脂肪酸に並べ替える技術。)

100年をつくってきたチカラ。100年をつくっていくチカラ。

1907年、大倉喜八郎氏、松下久治郎氏の両名が「日清豆粕製造株式会社」の名称で創立されました。
社名の由来は、日本の「日」と清国(現在の中国)の「清」からきています。
創立時、大豆を原料とする大豆油、大豆粕の製造加工、貿易を業務としていました。
1918年、横浜工場で作られた大豆特製油を「美人印のフライ油、天ぷら油」という名称で、試験的に売り出し、大豆油食用化の先鞭をつけました。
1924年、精製度の高い大豆油を使い、日本で初めてのサラダ油「日清サラダ油」を発売しました。
1959年には、研究の原点である研究所を開設しました。研究開発が進み、様々な食用油が開発されていきます。
時代が進むにつれ、消費の多様化が起こり、健康志向、グルメ志向、高級化志向と共に使いやすさを重点に置いた新商品を展開していきます。
何度か社名変更を経て、2002年には、日清製油株式会社、リノール油脂株式会社、ニッコー製油株式会社の3社が経営統合し、日清オイリオグループが誕生し、現在の社名となりました。
現在、超高齢化社会への対応とグローバル展開を進め、さらなる新商品の販売や研究を行っています。
食用油のリーディングカンパニーとして、植物がもつ3つのチカラ、「おいしくするチカラ」「健康にするチカラ」「美しくするチカラ」を最高の技術によって引き出し、世の中に届けていきます。

日清オイリオグループの研究開発

同社グループにとって研究開発は次なる成長への原動力です。
価値ある商品・サービスを創り続けるためには、様々な知見の蓄積とそれらを組み合わせ、形にする技術が必要と考えています。
そのために、技術開発と商品開発を両輪とした研究開発を進め、技術開発では中長期的な視点で新たな技術の創出に取り組んでいます。

研究開発機能

研究開発機能として、油脂の技術開発から商品開発までを担う「中央研究所」、食品メーカーや流通の皆さまのニーズに基づきアプリケーション開発や技術提案を行う「ユーザーサポートセンター」、基盤生産技術の深化を担う「生産技術開発部」、ファインケミカル事業の研究開発を担う「ファインケミカル事業部テクニカルセンター」、研究開発を知的財産として戦略的に活用を図る「知的財産部」があります。

グローバルな研究開発体制

日本国内における体制としては横浜磯子事業場を中核拠点とし、「中央研究所」「ユーザーサポートセンター」「生産技術開発部」「知的財産部」「ファインケミカル事業部テクニカルセンター」を設置し、研究開発を進めています。
パーム油の主要産地であるマレーシアには、Nisshin Global Research Center(NGRC)を設置、グループ企業のIntercontinental Specialty Fatsも研究開発機能を有しています。
スペインではファインケミカルの拠点であるIndustrial Quimica Lasem(IQL)が研究開発を行っています。

ビジョン2030

同社グループは、“植物のチカラ”と“油脂をさらに究めた強み”で、食の新たな機能を生み出すプラットフォームとなり、油脂による“生きるエネルギー”をすべての人に届ける企業グループを目指しています。

経営(企業)理念/「おいしさ・健康・美」の追求をコアコンセプトとする創造性、発展性ある事業への飽くなき探求

経営理念

1.企業価値の追求と、その最大化を通じた人々・社会・経済の発展への貢献
2.「おいしさ・健康・美」の追求をコアコンセプトとする創造性、発展性ある事業への飽くなき探求
3.社会の一員としての責任ある行動の徹底
「顧客、株主、従業員、社会・環境をはじめとするあらゆるステークホルダーにとって存在価値のある企業グループとして、人々の幸せを実現するとともに、社会や経済の発展に貢献し続けていくこと」
全てのステークホルダーにとって存在価値のある企業グループとして、人々の幸せを実現すること、社会や経済の発展に貢献し続けていくことを使命としています。
また、『おいしさ・健康・美』の追求をコアコンセプトに、社会へ向けた新たな価値の創造・提供を通じて絶えず発展・進化していく企業グループであり続けることを目指しています。

まとめ

日清オイリオグループ株式会社は、食用油のリーディングカンパニーとして、植物がもつ3つのチカラ、「おいしくするチカラ」「健康にするチカラ」「美しくするチカラ」を最高の技術によって引き出し、世の中に届けています。“植物のチカラ”と“油脂をさらに究めた強み”で、食の新たな機能を生み出すプラットフォームの役割を担っていきます。

引用:日清オイリオグループ株式会社 https://www.nisshin-oillio.com/company/

「vision」内 日清オイリオグループ株式会社

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