株式会社パイロットコーポレーション
外国貿易の船上で出会った並木良輔氏と和田正雄氏の想い「日本から世界に誇れるものをつくりたい」をもとに、並木氏は1916年に純国産万年筆を開発しました。2年後には株式会社パイロットコーポレーションの前身である株式会社並木製作所を設立し万年筆の製造、販売を開始しました。設立当初から開拓者精神を持って積極的に海外展開をすすめ、現在では万年筆をはじめとする筆記具を190以上の国と地域で販売しています。
「書くこと」を支え、技術を他領域にも展開
パイロットコーポレーションは、万年筆やボールペン、シャープペンシルといった製品を主にあつかう総合筆記具メーカーです。疲れにくい筆記具「ドクターグリップ」や、消せる筆記具「フリクション」といった製品を通し、「書く」ことの便利さ、楽しさをお届けしているとのことです。
また、筆記具づくりの技術を応用した手帳などの文具やお世話人形「メルちゃん」シリーズなどの玩具、宝飾品、セラミックス製品など、さまざまな分野にも事業を展開しています。
100年変わらないパイオニア精神
創業者が旅行鞄に数本の万年筆を入れて世界中を飛び回った100年前から、パイロットコーポレーションは開拓者精神を受け継ぎ販路開拓を重ねてきたそうです。統合報告書2025によると、2024年度の連結売上約1261億円のうち、7割近い866億円を欧米・アジアなどの海外が占めています。
開拓者精神は非筆記具領域への挑戦にも発揮され、さらに「メルちゃん」「アヒル隊長」といったIP(知的財産)を戦略的に活用したビジネスへと広がり続けています。
2030年ビジョンへの一手
パイロットグループは、2030年ビジョン「世界中の書く、を支えながら、書く、以外の領域でも人と社会・文化の支えとなる」を掲げ、2025-2027中期経営計画を策定しました。同計画において、2030年ビジョンの実現に向け「変化に適応するグループ経営基盤の強化」を進めるフェーズと位置付け、「絶え間なき進化」を進めるとしています。
そのために主力事業である筆記具事業の海外展開強化と新たな事業の創出に注力していく方針です。パイロットグループは経営課題として、アライアンスパートナーの開拓と持続可能なグループ経営の推進が重要であるとしています。
パイロットグループのパーパス
人と創造力をつなぐ。
まとめ
株式会社パイロットコーポレーションは、1918年の創業以来、万年筆やボールペンなどをあつかう総合筆記具メーカーとして成長してきました。創業以来受け継いできた開拓者精神は、海外事業の展開を後押しし、筆記具以外の分野に進出する原動力にもなっています。理念「人と創造力をつなぐ」のもと、これからも新たな価値の創出に挑戦し続けていく方針です。
引用:株式会社パイロットコーポレーション https://www.pilot.co.jp/